Wednesday, August 23, 2017 11:06 AM

米国分断の発言に終始 トランプ氏に批判強まる

 トランプ大統領は22日、アリゾナ州で開かれた支持者集会で、人種差別を容認したと非難を浴びる自身の発言を正当化することに腐心した。支持率降下に歯止めがかからない中、失地回復への期待があったが、人種問題を巡る米社会の分断を広げるような言動に批判が一層強まっている。

 バージニア州で起きた白人至上主義者と反対派による衝突事件後、初の支持者集会。演壇のトランプ氏は当初「私たちは一つの家族だ」などと団結を促したものの、1時間超の演説の大半をメディアや野党議員ら「批判勢力」の攻撃に費やした。

 衝突事件に関する過去の自身の発言を読み上げた上で「事件直後、偏見を非難すると言ったのに不誠実なメディアが伝えなかった」と主張。しかし、現場にいた両陣営に責任があるという物議を醸した言い回しについてはこの日は省略しており、言及はなかった。(共同)