Wednesday, August 23, 2017 11:06 AM

東芝半導体、WD陣営に 日米韓連合から転換

 東芝が半導体子会社「東芝メモリ」(東京)の売却交渉先を、ウエスタン・デジタル(WD)陣営に絞り込む方針を固めたことが23日、分かった。韓国半導体大手SKハイニックスなどでつくる「日米韓連合」との優先交渉が行き詰まり、契約締結の期限となる今月末を前に路線転換した。東芝は24日に社内外の取締役が会議を開き、月内決着を目指し最終調整に入る。契約に至ればWDは係争状態を解消する。

 日米韓連合を主導してきた政府系ファンドの産業革新機構と日本政策投資銀行は、WD陣営に合流する。ゆうちょ銀行も加わる方向だ。

 売却手続きは当初の想定から約2カ月遅れており、東芝はこれ以上の迷走は許されないと判断した。三井住友銀行やみずほ銀行など主要取引銀行にすでに方針を伝えた。(共同)