Wednesday, August 23, 2017 11:06 AM

熱狂の陰、トランプ離れ 抗議デモと警官衝突も

 熱弁を振るう指導者を横目にあくびをかみ殺す支持者。隙間の多い会場を途中退出する人も。アリゾナ州フェニックスで22日、トランプ大統領が開いた集会。「同じ話ばかり。中身がない」。支持層に「トランプ離れ」の兆しが出始めた。抗議デモが一部過激化し、警官隊が催涙弾で制圧する一幕もあった。

 「彼らは真実を報じない」。トランプ氏がメディア批判を繰り返すと周囲を埋めた熱狂的支持者から歓声が湧いた。テレビカメラもここぞとばかりにレンズを向けるが、会場後方はすかすかだ。

 キューバ移民3世の大学生ウィル・レーンさん(19)は「最近ちょっとおかしいと思い始めた」と打ち明ける。恋人に誘われ来場したが、トランプ政権の厳しい移民政策や最近の白人至上主義者への擁護姿勢には疑問符が浮かぶ。政権が代わってから、特に恩恵は感じていない。「投票したことを後悔し始めている」(共同)