Wednesday, August 23, 2017 6:09 PM

トランプ氏、分断修復訴え 差別容認批判の収拾努める

 トランプ大統領は23日、ネバダ州で開かれた退役軍人の集会で演説し、「私たちは肌の色や小切手の金額で判断されない」と述べ、「米国を分かつ傷を修復する時だ」と国民に結束を呼び掛けた。バージニア州で起きた白人至上主義者と反対派の衝突事件を巡り人種差別を容認したとの批判が拡大する中、事態収拾に努めた。

 トランプ氏は事件後初となった22日の支持者集会で、自身の主張を正しく伝えなかったとメディアを激しく非難し、正当化に腐心した。しかし、衝突現場にいた両陣営に暴力の責任があるなどと発言したトランプ氏に対する不信感は根強い。

 キニピアック大が23日発表した世論調査によると、衝突事件へのトランプ氏の対応は適切でないと回答したのは60%、トランプ氏が米国を分断していると答えたのは62%に上った。(共同)