Thursday, August 24, 2017 11:04 AM

山中倒したネリ禁止薬物 本田会長「決定待つだけ」

 世界ボクシング評議会(WBC)は15日の世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介(帝拳)を破って新王者となったルイス・ネリ(メキシコ)がドーピング検査で禁止薬物ジルパテロールに陽性反応を示したと23日、公式サイトで発表した。筋肉増強剤クレンブテロールに似た性質を持つという。

 検査は7月27日で、日本ボクシングコミッション(JBC)には既に連絡があった。今後はB検体や試合後に採取した検体の検査結果、ネリへの聴聞によって試合の取り扱いなどの判断が下される。帝拳ジムの本田明彦会長は「WBCとJBCの決定を待つだけ」と述べた。

 同会長は、王座剥奪や無効試合となっても山中に王座が戻ることはなく、王座決定戦が行われる場合は優先的に出場の権利が与えられるとの見解を示した。山中は進退について保留している。(共同)