Thursday, August 24, 2017 11:08 AM

北朝鮮の挑発行動警戒 核実験準備完了か

 北朝鮮は25日、故金正日総書記が軍重視の政治指導を開始したとされる記念日「先軍節」を迎える。米朝間の威嚇の応酬は小康状態だが、北朝鮮は北東部豊渓里で6回目の地下核実験の準備を完了した可能性がある。9月9日の建国記念日に向けて挑発行動に踏み切る恐れもあるとみて、日米韓の防衛当局が監視を強化している。

 北朝鮮は米偵察衛星による監視を前提に行動しているとみられ、米韓両軍が21日に始めた定例の合同指揮所演習に対抗、米政権をけん制する狙いの可能性もある。関係筋によると、ミサイル発射が差し迫ったような兆候はないが、豊渓里では最近、車両などの動きが確認されている。

 金正恩朝鮮労働党委員長は最近、グアム沖へのミサイル発射計画を当面見送る考えを示唆。トランプ大統領は22日、アリゾナ州フェニックスでの演説で「金正恩はわれわれに敬意を払い始めている。何か前向きなことが起きるかもしれない」と述べた。(共同)