Thursday, August 24, 2017 11:12 AM

高速耐震化、19年度完了 東京五輪へ無電柱化も

 国土交通省は24日、首都直下地震に備え、東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年までに取り組む対策の工程表をまとめた。19年度中に東京都心の高速道路の耐震補強や、競技場周辺の無電柱化を完了させる。地方からの観戦者を含めた帰宅困難者対策を1日30万人以上が利用する主要駅で推進。外国人旅行者を羽田空港に送り届けるため、水上バスを活用するなど避難誘導策も盛り込んだ。

 五輪・パラリンピックの期間中には、各会場に海外や国内から計約1000万人の来場が予想されている。国交省は、東京都と連携してハードとソフトの両面で対策を加速し、首都の安全性をアピールしたい考えだ。

 交通インフラの耐震化では、東京外郭環状道路(外環道)の内側にある高速道路を対象に、高架橋の橋脚を鋼板で補強する工事を実施。利用者が1日1万人以上の鉄道路線は17年度までに高架橋やトンネル支柱の耐震化を完了させる。(共同)