Thursday, August 24, 2017 1:07 PM

北朝鮮の宗教迫害を批判 ロシア正教会幹部

 ロシア正教会のモスクワ総主教管区のサフォノフ対外教会関係部長は24日の記者会見で、「北朝鮮でキリスト教や他の宗教の信者に対する迫害が非常に深刻だ」と指摘し、改善を促した。ロシア通信が報じた。ロシアで友好国、北朝鮮の人権侵害を表立って批判するのは異例。

 サフォノフ氏によると、北朝鮮では2012年時点で約7万人のキリスト教徒が30カ所の収容所で服役。同氏は国際的な人権団体の情報も踏まえつつ「迫害の厳しさは世界最悪だ。ただ情報が少なく、現地で何が起きているのかわれわれも分からない」と述べた。

 北朝鮮での迫害対象は金正恩政権の体制にそぐわない全ての者に及んでいると強調。「全体主義社会は全ての異質な考えを抹殺するのだ」と語った。(共同)