Friday, August 25, 2017 11:21 AM

徴用工で抑制的対応要請 首相、文大統領に

 安倍晋三首相は25日、韓国の文在寅大統領と電話で会談し、日本の植民地支配下での徴用工問題に関し、抑制的対応を求めた。日韓の請求権問題は解決済みだとの日本の立場を伝え「日韓の懸案を適切に管理することが重要だ」と述べた。韓国側も同日、徴用工問題は1965年の日韓請求権協定で政府間では解決済みだとの見解を記者団に示し、対立回避の姿勢を強調した。

 両首脳は、未来志向で関係を構築していく考えで一致した。挑発行動を繰り返す北朝鮮への対応では、日米韓3カ国連携の重要性を確認した。

 徴用工問題を巡っては、本人や遺族が日本政府や企業に補償を求め、一部で訴訟も続いている。両首脳が徴用工について直接話したのは初めて。(共同)