Friday, August 25, 2017 11:24 AM

中国、知財権保護を強化へ 米調査踏まえ取り組み強調

 中国の王受文商務次官は25日の記者会見で、知的財産権保護の取り組みを強化していく方針を明らかにした。インターネット上の著作権侵害や企業機密を盗む行為に対する取り締まりを強化する。

 中国の知的財産権侵害を巡っては、米通商代表部(USTR)が今月18日、通商法301条に基づく実態調査を始めると発表した。欧州の経済界からも権利保護が不十分だとの声が上がっており、政策的な取り組みを強める姿勢をアピールした。

 王氏は、中国が2016年に外国の知的財産権を使用した対価として計240億ドル(約2兆6300億円)を支払ったと指摘。「海外の権利保有者に対して巨大な利益をもたらした」と強調した。ただ「中国は新興国として、知的財産権の保護が完全でないことは認識している」とも付け加えた。(共同)