Monday, August 28, 2017 12:49 PM

コロンブス像に撤去論も 白人至上主義の衝突波及

 ニューヨーク中心地に立つ探検家コロンブスの像について、先住民虐殺の「負の象徴」として撤去を求める動きが出始めた。南北戦争時に奴隷制存続を訴えた南軍関連の像を撤去し、白人至上主義者と人種差別反対派の衝突のきっかけとなった動きが飛び火した形で、議論が沸騰している。

 コロンブス像はマンハッタン、セントラルパーク脇の円形広場の中心にある高さ約20メートルの柱の上に立つ。1892年に建造され、ニューヨーク市からの距離を測る際の公式な基準地点にもなっており、観光客も多い。

 バージニア州では8月12日、南軍の将軍像の撤去計画に抗議した白人至上主義者と人種差別反対派が衝突。以降、現在の基準に照らして人権侵害を犯した人物の像や記念碑への批判が強まった。(共同)