Monday, August 28, 2017 12:51 PM

羽田孜元首相が死去 非自民、64日で退陣

 元首相の羽田孜(はた・つとむ)氏が28日午前7時6分、老衰のため東京都内の自宅で死去した。82歳だった。東京都出身。葬儀・告別式は9月8日午後1時から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妻綏子(やすこ)さん。衆院議員時代の選挙区だった長野県上田市で後日、お別れの会を開く。非自民による連立政権下の1994年、第80代首相に就任したが、64日間の短命政権に終わった。民進党参院議員で元国土交通相の雄一郎氏は長男。

 成城大卒業後、小田急バス勤務を経て69年に衆院旧長野2区で初当選し、当選14回。自民党旧竹下派出身で「七奉行」の一人に数えられ、中曽根、竹下両内閣では農相を務めた。リクルート事件を受け、自民党選挙制度調査会長として政治改革に取り組み、小選挙区導入の旗振り役となった。

 宮沢内閣で蔵相に就いたが、93年6月に野党が提出した宮沢内閣の不信任決議案に賛成。小沢一郎氏らと共に自民党を集団離党して新生党を結成し、同年8月に発足した「非自民」勢力7党1会派による細川連立政権で副総理兼外相を務めた。(共同)