Tuesday, August 29, 2017 11:27 AM
差別助長「司法は責任を」 原告ら、検察対応批判
「ハンセン病患者への差別や偏見を司法が助長したことに向き合い、責任を取るべきだ」。熊本県で元患者の男性が「特別法廷」で裁かれ、無実を訴えながら死刑執行された「菊池事件」を巡り、元患者らが国家賠償を求めて29日提訴した。記者会見では、裁判のやり直しを自ら認めようとしない検察の対応に憤りをぶつけた。
菊池事件の特別法廷では、裁判官や検察官、弁護人が「予防衣」と呼ばれる白衣を着て審理に臨み、証拠品を箸で扱うなど差別的な運用がされていた。
原告の一人で鹿児島県鹿屋市の竪山勲さん(68)は「偏見だらけの特別法廷が適正であったはずがない。患者の命をなんだと思っているのか」と話し、元患者の男性の無念を推し量った。(共同)
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