Tuesday, August 29, 2017 11:31 AM

日米「対話の時でない」 首相、トランプ氏と一致

 安倍晋三首相は29日、北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したことを受け、トランプ大統領と電話会談した。今は北朝鮮と対話の時ではなく、圧力をさらに強めていく必要があるとの認識で一致。首相は「北朝鮮に対話の用意がないことは明らかだ。日米で連携してこの脅威に立ち向かっていきたい」と呼び掛けた。会談時間は約40分間。西村康稔官房副長官が官邸で記者団に明らかにした。

 会談後、首相は官邸で記者団に「北朝鮮のミサイル発射に対する分析、認識や、われわれが取るべき対応について突っ込んだ議論をした。日米の立場は完全に一致している」と強調した。

 電話会談で首相はミサイルが日本上空を通過したことに関し「これまでのレベルと異なる深刻な脅威だ」と指摘。軍事力行使を含む全ての選択肢がテーブルの上にあるとする米国の立場を支持すると伝えた。両首脳は国連でも緊密に連携して対処していくとともに、北朝鮮に影響力を持つ中国やロシアの役割が引き続き重要だとして働き掛けていくことを確認した。(共同)