Tuesday, August 29, 2017 11:32 AM

安保理、決議履行確認へ 対北朝鮮、30日緊急会合

 国連安全保障理事会は29日午後(日本時間30日午前)、日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した北朝鮮を巡る緊急会合を開く見通しだ。日米韓は北朝鮮の核・ミサイル開発阻止に向け、既存決議の徹底履行確認に加え、新たな決議を模索するとみられるが、合意に向けためどは立たない。

 北朝鮮は1月に発足したトランプ政権との間で言葉による威嚇をエスカレートさせた揚げ句、7月に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射。今月5日の追加制裁は石炭のほか、鉄や鉄鉱石、海産物の輸出を全面禁止とした。しかし北朝鮮は29日、日本の上空を越える軌道でのミサイル発射に踏み切った。

 安保理は5日の追加制裁決議の前も制裁内容を強めてきた経緯がある。「過去最強」(米政府)とうたわれたのが、昨年1月の核実験を受けた同3月の制裁決議。北朝鮮の主産品である石炭の輸出を初めて原則禁止とし、核開発の資金源を遮断できると期待された。(共同