Tuesday, August 29, 2017 5:50 PM

北朝鮮の決議違反確認へ ミサイル発射で緊急会合

 国連安全保障理事会は29日午後(日本時間30日午前)、日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した北朝鮮を巡り、非公開の緊急会合を開く。日米韓の3カ国が開催を要請した。発射がこれまでの安保理決議違反であることを確認し、北朝鮮を非難する報道声明などを議論するとみられる。

 米国のヘイリー国連大使は会合に先立ち記者団に、多くの人々が暮らす日本の上空を北朝鮮のミサイルが通過したことは「受け入れられない」と批判。北朝鮮への強い制裁に消極的な中国とロシアに「われわれと一緒に動いてほしい」と述べ、結束して強い態度で臨むよう求めた。

 安保理は今月5日、北朝鮮による2回の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受けて追加制裁を決議。北朝鮮の石炭や海産物の輸出を全面的に禁止し、北朝鮮が国外に派遣して貴重な外貨獲得手段としている労働者について国連加盟国による新たな受け入れを禁じた。(共同)