Wednesday, August 30, 2017 10:28 AM

ボリンジャーの電動多目的トラック、予約6000件

 ボリンジャー・モーターズ(Bollinger Motors、本社ニューヨーク州)は、7月下旬に発表した電動多目的トラック「B1」の予約件数が6000件近くに達していることを明らかにした。

 グリーンカー・リポーツによると、B1は発表時から反響が大きく、7月27日に行われた発表イベントの前半は同社ウェブサイトにアクセスが集中して予約ページを開けないほどだった。マーケティング担当のジェフ・ホランド氏によると、予約数は24時間で1800件を超え、1週間で5000件に到達、8月10日現在で6000件弱となっている。

 まだ手付金を受け取るシステムがなく、購入に興味がある人に「関心表明書(expression of interest)」として氏名、連絡先などを登録してもらうだけだが、2017年内に販売価格を発表した時点で手付金1000ドルを受け取る仕組みにするという。

 現在の登録者全員が手付金を払うとは限らず、払ったとしても実際に購入するとは限らないが、理論的には約6000人がこのトラックを買うための列に並んでおり、ニューヨーク州の片田舎(州中部のホバート)を拠点とする無名の零細企業としては注目に値する数字だ。

 電気自動車(EV)のオンライン予約では、テスラが16年4月に鳴り物入りで発表した初の低価格セダン「モデル3」に発表イベント終了時点で12万件の予約があったことが記憶に新しい。テスラは当初から1000ドルの手付金を徴収しており、最初の納車が始まった現在の予約件数は45万5000件となっている。

 テスラは数年以内にピックアップ・トラックのEVを発表する予定というが、最初のトラック型車両は9月に発表する大型トレイラーで、SUVに近いB1とは区分が違う。従ってボリンジャーのB1には今のところライバルはいない。