Wednesday, August 30, 2017 10:31 AM

労基法案一本化、連合反対 「残業代ゼロ」と上限規制

 秋の臨時国会の焦点となる労働基準法改正案などを議論する厚生労働省の労働政策審議会分科会が30日開かれ、厚労省は一部専門職を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」を含む提出済みの改正案に「働き方改革」の柱とする残業時間の上限規制を盛り込み、一本化することを提案した。労働側委員の連合幹部は反対を主張した。

 改正案は2015年に国会に提出されたが、連合や野党が「残業代ゼロ」と高プロに反対、2年以上審議されないままになっている。分科会で厚労省の山越敬一労働基準局長は「一つにまとめるのが適当だ」と述べた。

 労働側委員の村上陽子・連合総合労働局長は「残業上限規制は早期に実現すべきだが、(高プロが盛り込まれた)15年法案とは趣旨が異なる」と一本化への反対を表明。(共同)