Wednesday, August 30, 2017 10:32 AM

ガザの人道危機「深刻」 国連総長が封鎖解除要求

 国連のグテレス事務総長は30日、パレスチナ自治区ガザを訪れ、経済低迷や深刻化する電力不足に苦しんでいるガザの状況について「最も深刻な人道的危機の一つだ」と述べ、イスラエルなどによる境界の封鎖解除を求めた。フランス公共ラジオが伝えた。

 1月の事務総長就任後、グテレス氏のガザ訪問は初めて。訪問に先立ち、グテレス氏はヘリコプターで上空からガザとイスラエルの境界を視察。ガザでは国連職員から人道状況について説明を受け、各地を見て回った。

 イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザは、イスラエルなどが境界を厳しく管理している影響で、人の往来や物資の搬出入が大幅に制限されており「天井のない監獄」と呼ばれている。(共同)