Wednesday, August 30, 2017 10:34 AM

太平洋へミサイル発射継続 北朝鮮、列島越え常態化も

 北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、日本上空を通過した29日の弾道ミサイルは新型中距離「火星12」の発射訓練で、米軍の要衝グアムをけん制する意味があったと報じた。立ち会った金正恩朝鮮労働党委員長は太平洋に向けた弾道ミサイル発射を続ける方針を表明。日本越えが常態化する恐れがある。国連安全保障理事会は29日(日本時間30日)、緊急会合を開き、北朝鮮を非難する日米主導の議長声明案を全会一致で採択した。

 安倍晋三首相は30日、韓国の文在寅大統領と電話会談し、安保理での北朝鮮に対するさらに強い制裁決議の採択に向け、日米韓3カ国で連携していくことを確認した。

 北朝鮮のミサイルが日本上空を通過したのは5回目だが、今回初めて「人工衛星打ち上げ」ではなくミサイル発射だと明言した。「周辺国の安全にいかなる影響も与えなかった」とも主張した。(共同)