Wednesday, August 30, 2017 6:00 PM

米法人税「15%が理想」 大幅減税意欲も後退感

 トランプ大統領は30日、ミズーリ州で経済政策の柱に掲げた税制改革について演説し、主要国で最高水準にある連邦政府の法人税率を現状の35%から「15%に引き下げるのが理想だ」と述べた。4月に掲げた大幅減税に改めて意欲を示したが、財源不足で15%まで下げられない可能性があることを念頭に置いた発言とみられ、後退感は隠せない。

 トランプ政権は4月下旬に公表した税制改革案の概要で、法人税率を主要国で最も低い水準となる15%にすると明記した。しかし、減税の財源捻出につながると期待していた医療保険制度改革(オバマケア)の見直しが暗礁に乗り上げ、15%まで下げるのは難しいとの指摘が出ている。(共同)