Thursday, August 31, 2017 11:22 AM

日韓、米軍機と共同訓練 「目に見える形」でけん制

 北朝鮮による日本上空を通過する弾道ミサイル発射を受け、航空自衛隊のF15戦闘機と米空軍のB1戦略爆撃機などが31日、共同訓練を実施した。日米は「目に見える形」で北朝鮮に圧力を強める方針を確認しており、それを受けた対抗措置の一環。米軍機はその後、朝鮮半島上空で韓国軍とも共同訓練をした。

 日米韓の同様の訓練は弾道ミサイル発射後に何度も行われているが、自制に結びついているとは言えない。北朝鮮が強く反発していた米韓定例合同指揮所演習は同日、終了したが、9月9日の建国記念日を控え、北朝鮮が引き続き弾道ミサイル発射や核実験など、さらなる挑発を行う可能性があるとみて、日米韓が警戒している。

 空自によると、訓練には2機のF15と米軍の2機のB1に加え、米海兵隊のF35最新鋭ステルス戦闘機4機が初めて参加。九州周辺空域で編隊や通信を確認しながら飛行した。韓国空軍によると、米軍機はその後、朝鮮半島上空に展開。4機の韓国軍のF15と共に北東部江原道の訓練場で、北朝鮮の重要施設の破壊を想定した攻撃訓練を行った。朝鮮半島上空への米軍のB1、F35の同時展開も初めてとなる。(共同)