Thursday, August 31, 2017 11:24 AM
遺跡修復の石沢氏に授与 マグサイサイ賞
「アジアのノーベル賞」といわれるマグサイサイ賞の授賞式が31日、フィリピンの首都マニラで開かれ、カンボジアの世界遺産アンコールワットの修復に尽力してきた上智大の石沢良昭教授(79)ら、個人5人と1団体に授与された。
石沢教授はフィリピンのロブレド副大統領から記念品を受け取った後、約1400人を前にスピーチ。「遺跡の修復を通してカンボジアの文化を復興させ、人道支援を広げることが目標だった」と話すと、会場は大きな拍手に包まれた。
石沢教授は北海道帯広市出身。1961年に訪れたアンコールワットに魅了され、研究の道に進んだ。内戦で遺跡は荒廃し、保護の担い手も失われたが「カンボジアの遺跡保護と修復はカンボジア人の手でなされるべきだ」との信念で、修復に携わる人材の育成に力を注いできた。(共同)
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