Thursday, August 31, 2017 11:41 AM

中国軍事委副主席を増員へ 習氏、軍完全掌握狙い

 中国の習近平指導部が第19回共産党大会を前に、軍の最高指導機関、中央軍事委員会副主席(現在2人)を増員する方針を固めたことが分かった。一方で副主席昇格が有力視されていた房峰輝前統合参謀部参謀長が30日に規律違反で拘束されたことも分かった。軍に近い筋が31日、共同通信に明らかにした。

 副主席増員によって権限を分散させ、さらに胡錦濤前国家主席に近い幹部の房氏を排除することで、党の「核心」と位置付けられた軍事委主席である習氏の軍権掌握を完全にする狙いがある。

 党は31日、党大会を10月18日から開催すると決めた。

 同筋によると、増員は軍の機構改革に合わせた軍事委の指導力強化を目的とし、現職2人のうち、范長竜氏を引退させる一方、許其亮氏は留任。張)・装備発展部長を副主席に昇格させるとともに、習氏の腹心の李作成・統合参謀部参謀長らを副主席兼任とし、副主席を3、4人にする方針だ。(共同)