Thursday, August 31, 2017 11:41 AM

「イスラム国」拠点奪還 イラク北部、首相発表

 イラクのアバディ首相は31日、声明を発表し、過激派組織「イスラム国」(IS)が拠点として維持していた北部タルアファルを奪還、ISが要衝としていた北部モスルを州都とするニナワ州を「完全に解放した」と明らかにした。IS戦闘員に対し「死か降伏しか選択肢はない」と警告した。

 ニナワ州は隣国シリアと接する。イラクでは同州の南にあるアンバル州のへき地や、北部キルクーク近郊などにIS残存勢力がいるとされており、イラク軍は壊滅を急ぐ。

 米国防総省は31日、IS掃討で有志連合を率いるタウンゼンド米軍中将のコメントを発表し「イラク治安部隊はイラク国民を守り、ISを打ち破るだけの力を急速につけていることを改めて示した」と強調した。(共同)