Thursday, August 31, 2017 11:42 AM

聖域都市禁止法を差し止め テキサス州、違憲性指摘

 テキサス州の裁判所は30日、不法移民に寛容な「聖域都市」と呼ばれる措置を取ることを禁じる同州の法律の一部を一時差し止める判断を出した。警察による職務質問などの際に相手の滞在資格を尋ねることを強制するような内容は、憲法に違反しているとした。

 法案は共和党が多数を占めるテキサス州議会で可決され、5月に成立。聖域都市に厳しい姿勢を取るトランプ政権を後押しする狙いがあるとみられていた。

 法律では、職務質問などで相手の滞在資格を尋ねることに罰則を科すことを禁じたほか、州当局が逮捕した人物を連邦政府機関に引き渡すことなどが可能で、野党民主党や移民の権利擁護団体から反発が起きていた。(共同)