Thursday, August 31, 2017 3:36 PM

イラン、核合意を順守 IAEAが報告書

 国際原子力機関(IAEA)は31日、イランが欧米など6カ国と合意した核開発の制限措置の検証に関する報告書をまとめた。イランは重水を国外移送し、8月上旬時点の貯蔵量は上限の130トンを下回る111トン、低濃縮ウランも上限を下回るなど、合意を順守している。

 核合意を批判するトランプ政権は、合意見直しを示唆。イランの軍事施設などにIAEAの立ち入りが行われているか懸念を示すなど、圧力を強めている。

 イランは6月、重水約19トンの国外移送をIAEAに連絡、IAEAは7月、移送先への到着を確認した。移送先は不明。低濃縮ウランの保有量は、8月21日時点で88.4キロだった。上限は300キロ。(共同)