Friday, September 01, 2017 11:14 AM

オバマケア広報費9割減 トランプ政権、自滅狙う?

 トランプ政権は8月31日、10月から始まる2018会計年度では、前政権の医療保険制度改革(オバマケア)に基づく保険加入などを市民に告知するための広報費を1000万ドル(約11億円)とし、17会計年度の1億ドルから9割削減することを明らかにした。ロイター通信が伝えた。

 政権が優先課題に掲げるオバマケアの見直しが暗礁に乗り上げる中、トランプ氏は「オバマケアは自滅させればいい」と述べており、広報費削減で利用者の抑制を図る考えとみられる。野党の民主党上院トップ、シューマー院内総務は「医療保険システムの破壊を狙っている」と批判した。

 トランプ政権は、オバマケアに基づく市民の保険加入を支援する要員への予算も約4割減の3680億ドルに引き下げる方針。(共同)