Friday, September 01, 2017 11:17 AM

民進新代表に前原氏 野党共闘の見直し検討

 民進党は1日午後、臨時党大会を東京都内のホテルで開き、前原誠司元外相(55)が枝野幸男元官房長官(53)との一騎打ちを制して新代表に選出された。前原氏は記者会見で、次期衆院選に向けた共産党との野党共闘見直しを検討する意向を表明した。小池百合子東京都知事の側近が年内結成を目指す国政新党との連携に関し「理念や政策に共鳴してもらえれば、協力するのは当然だ」と説明。枝野氏に執行部入りを求める考えを示した。

 代表任期は2019年9月まで。代表選は国会議員や国政選挙の公認内定者、地方議員、党員・サポーターの票をポイント制で争い、前原氏は502ポイント、枝野氏は332ポイントだった。離党者の続出を阻止し、野党第1党として党勢を立て直すのが急務だ。

 前原氏は執行部人事を来週前半の両院議員総会で決定する方針。幹事長には大島敦元総務副大臣が有力視され、玄葉光一郎元外相を推す声もある。9月25日にも始まる臨時国会の論戦や、10月の衆院3補欠選挙が新体制の試金石となる。小池氏側近の若狭勝衆院議員は「民進党と協力することは考えていない」としており、政権批判の受け皿を目指す他党との連携でも難しいかじ取りが迫られる。(共同)