Tuesday, September 05, 2017 10:59 AM

技術遺産にトリニトロン 15件選定、人型ロボットも

 国立科学博物館は5日、未来に引き継ぐのにふさわしい「重要科学技術史資料(愛称・未来技術遺産)」に、鮮明な映像で一時代を築いたソニーのトリニトロンカラーテレビや、人間型ロボット、写真のネガフィルムなど新たに15件を選んだと発表した。

 トリニトロンと呼ばれるブラウン管を使ったカラーテレビは1968年から発売された。今回選ばれたのは90年に登場した36型テレビで、アナログ方式の放送の時代にハイビジョンテレビが普及する先駆けとなった。

 人間型ロボット「HRP2プロメテ」は、産業技術総合研究所と、川田工業(現・カワダロボティクス)が2003年に製作した。整地されていない場所を歩いたり、転倒しても立ち上がれたりと人と同様の動作を実現。ロボット技術の発展の中で重要な段階を示すとして評価された。(共同)