Tuesday, September 05, 2017 11:04 AM

強制送還、猶予打ち切りへ 米、不法移民政策を転換

 トランプ政権は5日、米国で暮らす不法移民の子の処遇について、新たな政策を発表する。米メディアによると、子供の時に親に連れられて不法入国した若者らの強制送還を猶予したオバマ前政権の措置を打ち切る見通し。実施は6カ月後で、この間に対応策の検討を議会に求める方針という。

 強制送還を猶予された若者はヒスパニック(中南米系)を中心に約80万人に上る。トランプ氏は猶予措置撤廃を昨年の大統領選で宣言したが、政界や経済界、人権団体から「子供に罪はない」との反対論が高まっている。

 ニューヨーク州は4日、猶予措置が撤廃されれば多くの若者の人生を一変させることになり不当として、トランプ政権が撤廃すれば提訴する方針を表明した。(共同)