Tuesday, September 05, 2017 11:06 AM

北朝鮮核120キロトン級 日本政府、上方修正

 北朝鮮による6回目の核実験の爆発規模が水爆級の120キロトン(TNT火薬換算)に達し、約70キロトンとの日本政府の初期分析を大きく上回るとみられることが5日分かった。小野寺五典防衛相が同日、試算を上方修正した。欧米の専門家の間では、北朝鮮の主張通り水爆だったとの見方が強まっている。一方、国連安全保障理事会は4日、緊急会合を開催。米国代表は「最強の措置」を取るよう呼び掛け、11日に新たな制裁決議案の採択を目指す方針を表明した。

 聯合ニュースによると、韓国訪問中のスウィフト米太平洋艦隊司令官は5日「原子力空母などの戦略兵器を朝鮮半島に持続的に展開する」と表明、北朝鮮への圧力を強める考えを示した。

 米国が広島に投下した原爆は16キロトン、長崎は21キロトンだった。水爆と共通する核融合反応を使った強化型原爆の可能性も排除できない。日米は分析を進めるとともに、核弾頭の開発進展を受け、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験に踏み切る恐れがあるとみて警戒している。(共同)