Thursday, September 07, 2017 5:58 PM

前原執行部の船出直撃 離党予備軍、動きに拍車

 既婚男性との交際疑惑が報じられた民進党の山尾志桜里元政調会長が7日、離党届の提出に追い込まれた。船出したばかりの前原執行部は不祥事の直撃を受けた形で、党勢回復は遠のくばかり。党の将来像が描けないとして、脱出を企図する「離党予備軍」の動きに拍車が掛かるのは必至の情勢だ。

 「前原新代表には新しい執行部を立ち上げる大事なタイミングで大変なご迷惑をかけた」。山尾氏は7日夜、離党届提出後に涙をこらえながら記者団に謝罪の言葉を並べた。報道された男性との男女関係を否定しつつ「臨時国会の論戦の場に今回の混乱を持ち込むことは、さらなるご迷惑になる」と説明。大島敦幹事長は「事実関係を評価することはできない」と直接的な論評を避けた。

 同僚議員は「次の選挙は無所属で戦って、勝ち残れば追加公認する算段だろう」と指摘。「ただ厳しい戦いになる。彼女の政治生命は終わるかもしれない」と案じた。(共同)