Friday, September 08, 2017 10:42 AM

乗組員の訓練不足指摘 日本など海外配備の米艦艇

 米政府監査院(GAO)幹部は7日、日本など海外に配備されている米海軍艦艇の乗組員の訓練時間が不十分だとして改善を求めた。神奈川県の横須賀基地を拠点とする第7艦隊の管轄海域で米艦の事故が相次いだことに関する議会公聴会で語った。

 GAO幹部のジョン・ペンドルトン氏は、任務拡大や人員削減で負担が増し、勤務時間が週100時間を超える水兵もいると指摘。今年6月時点で日本配備の巡洋艦や駆逐艦の乗組員の4割近くが、操艦技術などに関する能力の認証が失効した状態だという。

 GAOによると、米海軍が保有する艦船は1998年には333隻だったが、現在は277隻に減少。一方で従来と同様に常時約100隻を世界中に派遣しており、1隻当たりの海上任務が長期化している。(共同)