Friday, September 08, 2017 10:43 AM

太陽フレアの衝撃波到達 電子機器に障害みられず

 情報通信研究機構は8日、太陽表面で6日に発生した最大級の「フレア」で放出された大量の粒子が、衝撃波となって8日午前7時ごろ地球の上空に到達したと発表した。地球の磁場が乱れる磁気嵐と、上空にある電離層の乱れも観測した。通信機器などに影響を及ぼす可能性があり警戒を呼び掛けたが、「8日午前中にピークは過ぎた」との見方を明らかにした。

 同機構や国土交通省などによると、電子機器の障害や、生活に支障が出るような衛星利用測位システム(GPS)のずれなどは確認されなかった。電離層の乱れは数日間続く可能性があり、カーナビやスマートフォンに使われるGPSに誤差が生じる恐れは残る。総務省は、携帯電話や人工衛星などの関係事業者に注意喚起した。

 南極の昭和基地では、磁気嵐の影響でできたとみられるオーロラが観測された。(共同)