Monday, September 11, 2017 11:09 AM

原発内汚染、立体で可視化 小型の特殊カメラ開発

 日本原子力研究開発機構は11日、東京電力福島第1原発の原子炉建屋など屋内の汚染状況を3次元で可視化できる特殊なカメラを開発したと発表した。従来の装置より大幅な小型軽量化にも成功、将来的には小型無人機ドローンに搭載し、遠隔で建屋内の汚染分布を調べる。

 原子力機構によると、カメラの重量は約680グラム。放射線への耐性が高い電子部品を使うとともに、放射線を遮る鉛の量を減らすことで、数キロ〜数十キロある従来のカメラより軽量化した。

 建屋内の複数箇所で放射線量を測定してコンピューター処理し、3次元分布を算出。通常の画像に、線量に応じて色分けした画像を組み合わせることで汚染状況を可視化する。(共同)