Monday, September 11, 2017 11:11 AM

小田急電車、屋根に延焼 非常ボタンで緊急停止

 10日午後4時5分ごろ、東京都渋谷区代々木5丁目の3階建て建物から出火し、現場前の線路上で緊急停止した小田急小田原線普通電車の2両目の屋根に火が燃え移った。非常停止ボタンが押されたのが理由で、乗客約300人は約30分後までに線路へ降りて避難し、けが人はいなかった。

 警視庁代々木署によると、火元の建物3階に入るオザキボクシングジムの関係者が「3階でたばこを吸った」と説明。失火の疑いも視野に出火原因を調べ、11日に建物や車両を実況見分した。小田急電鉄は緊急停止の経緯や避難誘導に問題がなかったか調べている。

 代々木署や小田急によると、消防からの連絡を受け、小田急が対応する前に代々木署員が現場近くの踏切の非常停止ボタンを操作。近くを走っていた本厚木発新宿行き普通電車(8両編成)が、参宮橋-代々木八幡間で発生していた火災現場の前で8分間にわたって停止した。(共同)