Monday, September 11, 2017 11:12 AM

教育無償化、年内に方向性 こども保険や企業拠出案

 政府は11日、安倍晋三首相が掲げる「人づくり革命」を具体化する議論に着手した。焦点の教育無償化は、幼児教育・保育の財源として「こども保険」の創設や企業拠出金の活用を検討。大学進学の負担軽減では、返済不要の給付型奨学金の拡充などが中心となる。首相は官邸で開いた会合に出席し、年内に一定の方向性を出すよう茂木敏充経済再生担当相ら関係閣僚に調整を指示した。

 この日開いたのは「人生100年時代構想会議」の初会合で、閣僚や有識者が参加した。首相は「スピード感を持って検討を進めてほしい」と強調。年末に中間報告、来年6月をめどに基本構想を策定する。

 政府と並行して自民、公明両党も近く「人づくり革命」の検討組織をそれぞれ発足させる。月内に初会合を開き、政調会長を中心に党独自の案をまとめる方針。首相は新たな目玉政策と位置付けており、衆院解散戦略とも絡みながら制度設計や実施時期の検討が進められていく見通しだ。(共同)