Monday, September 11, 2017 11:15 AM

ハイテク産業への投資協議 世耕経産相とタイ首相

 東南アジア歴訪中の世耕弘成経済産業相は11日、タイを訪問し、プラユット首相と会談した。今年は日本とタイの修好130周年に当たり、日本企業の関係者約600人が同行し、両国間の経済交流を一層強化するのが目的。タイ側は特に、バンコク東方のハイテク産業集積地「東部経済回廊」への投資を呼び込みたい考えだ。

 プラユット首相は会談で、東部経済回廊について「日本が協力してくれることを強く信じている」と投資を促した。世耕経産相は「タイ経済発展のために日本が貢献できる余地は大きい。タイの経済の活力をぜひ取り込みたい」と応じた。

 タイ政府は、バンコク東方のチャチュンサオとチョンブリ、ラヨーンの3県を東部経済回廊の地域に指定し、重点的にインフラ投資を実施。経済発展の起爆剤と位置付けている。産業の高度化を図るため、ロボット産業など最先端の外国の企業誘致や投資を奨励しており、経済的な結び付きが強い日本への期待が大きい。法人税の優遇策も用意している。(共同)