Friday, July 29, 2016 9:57 AM

日銀、追加金融緩和 上場投信6兆円に倍増

 日銀は29日、金融政策決定会合を開き、追加金融緩和を賛成多数で決めた。上場投資信託(ETF)の購入額を現行の年3兆3000億円から6兆円にほぼ倍増する。円高や消費低迷で物価の上昇基調が揺らぎ、デフレ脱却には政策強化が必要と判断した。黒田東彦総裁は9月の次回会合で現在の金融政策の効果を総括的に検証し、さらなる緩和措置を実施することも示唆した。

 黒田総裁は3年余り大規模緩和を続けてきたが、2%の物価上昇目標は達成できておらず、早期実現に向けて政策の枠組みを変更する可能性もある。

 決定を受けて金融市場では緩和が小規模だとして失望感が広がり、円相場は一時1ドル=102円台に上昇、日経平均株価も乱高下した。(共同)