Monday, September 11, 2017 11:16 AM

米同時テロ16年で追悼式典 過激派の脅威、不安今も

 日本人24人を含む約3000人が犠牲になった2001年9月の米中枢同時テロの発生から16年を迎えた11日、航空機が激突して崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地などで追悼式典が開かれた。欧州では過激派組織「イスラム国」(IS)の信奉者によるテロが頻発しており、米国でも大規模テロの脅威に不安は尽きない。

 トランプ大統領は跡地での式典には参加せずホワイトハウスで黙とう。同時テロを契機に米国が始めたアフガニスタンの戦争は米史上最長の戦争となる中、反政府武装勢力タリバンは徹底抗戦する姿勢を示し、出口戦略を描けていない。ISも活動し、アフガン情勢は混迷を深めている。

 ニューヨークの同時テロ跡地では、ビル北棟に1機目が激突した時刻に合わせ、鎮魂の人工池を設けた記念広場で参列者が黙とう。3機目が突入したワシントン郊外の国防総省や、乗っ取られた後、乗客らが抵抗した4機目が墜落したペンシルベニア州シャンクスビルでも式典が開催。(共同)