Monday, September 11, 2017 7:16 PM

労働者受け入れ拒否を 対北朝鮮制裁で河野外相

 河野太郎外相は11日夜(日本時間12日未明)、訪問先のエジプトでの「日アラブ政治対話」で演説した。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に基づき、北朝鮮からの出稼ぎ労働者を受け入れないよう要請。労働者派遣は北朝鮮にとって外貨獲得手段の一つで、核・ミサイル開発の資金源になっていると説明し、各国に理解と協力を求めた。

 日アラブ政治対話は初開催で、日本とアラブ連盟(21カ国と1機構)のメンバーで構成。河野氏には緊密な意思疎通を通じ、東アジア地域の安全保障問題に関する協力を促進する狙いがある。

 河野氏は演説で「北朝鮮と対話を求めるような発言は逆効果だ。今は圧力強化の時だというメッセージを継続して発信する必要がある」と主張。アラブ諸国と北朝鮮の関係について「中東地域にも北朝鮮の労働者がおり、外貨収入源になっている」と指摘し、対策を講じるよう呼び掛けた。(共同)