Monday, September 11, 2017 7:16 PM

伊調馨、初挑戦に手応え イランで女性指導者育成

 レスリング大国イランで9月上旬から約10日間の予定で女性指導者の育成に取り組んでいる五輪金メダリストの伊調馨選手が11日、共同通信の取材に応じ「初めての経験で難しさもあるが、憧れの国に来ることができて光栄。自分も日々勉強しながら教えている」と手応えを語った。

 イランは男子レスリングでは世界を狙えるレベルだが、厳格なイスラム体制の下、女子は宗教的戒律に触れないよう髪や肌を隠してプレーするスタイルが緒に就いたばかり。男子同様、優秀な選手を育てるため、同国レスリング協会が特別コーチとして伊調選手を招待した。

 育成の対象は、イラン国内各地で選抜され、柔道など他競技の経験を持つ女性約70人。タックルや防御など実技を段階的に教え、最後に試験も実施。伊調選手を含む審査員の認定が得られれば、指導者への道が開ける。(共同)