Tuesday, September 12, 2017 1:19 PM

首相「格段に厳しい決議」 北朝鮮包囲網へ全力

 安倍晋三首相は12日、国連安全保障理事会による新たな北朝鮮制裁決議について「格段に厳しい制裁決議が迅速に、全会一致で採択されたことを高く評価する」と官邸で記者団に述べた。北朝鮮に対しては「これまでにない高いレベルの圧力をかけ、政策を変えさせることが大切だ」と強調した。政府は中国、ロシアを巻き込んだ国際包囲網づくりに全力を挙げる方針だ。

 首相は新決議に関し「国際社会が連帯し、明確な意思を示すことができた。しっかりと履行していくことが求められる」と指摘。「各国と緊密に連携しながら、北朝鮮の政策を変えさせるべく、日本もリーダーシップを発揮していきたい」と語った。米ニューヨークの国連総会など秋以降の国際会議に合わせて首脳外交を活発化させ、原油輸出制限を含む制裁の完全履行を働き掛ける構え。中国やロシアとの首脳会談も模索し、制裁の実効性を高めたい意向だ。

 菅義偉官房長官は記者会見で「首相を含むさまざまなレベルで各国と連携しながら断固たる対応を取っていく」と述べた。北朝鮮が国際圧力に反発し、新たな挑発行動に出る可能性を踏まえ「高度な警戒監視態勢を維持する」とも説明した。(共同)