Tuesday, September 12, 2017 5:55 PM

米、中国製戸棚に相殺関税 商務省方針、税率最大32%

 米商務省は12日、中国政府が米国に輸出する中国製の戸棚の価格が安くなるように不当な補助金を支出しているとして、最大32・07%の相殺関税を課す方針を仮決定したと発表した。詳しい調査後に正式決定し、独立機関の米国際貿易委員会(ITC)が認定すれば、制裁関税の発動が決まる。

 ロス米商務長官は「世界で最も開かれた米国の市場に中国がつけ込まないようにする」との声明を発表した。中国に対する貿易赤字の削減に向け、不公正な商慣行には厳しい態度で臨む方針だ。

 商務省によると、2016年に米国が中国から輸入した戸棚の総額は推計9億8990万ドル(約1090億円)という。(共同)