Wednesday, September 13, 2017 1:31 PM

国連開発目標に逆風 ゲイツ氏「責任」訴え

 マイクロソフト(MS)創業者のビル・ゲイツ氏と妻が設立した財団が13日、貧困や飢餓の撲滅のため国連が2030年までの実現を目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」について、目標達成への見通しなどを報告書にまとめた。ゲイツ夫妻は前書きで、トランプ政権が途上国への支援削減を表明するなどSDGsに逆風が吹いていると指摘した。

 夫妻は「率直に言って、全ての目標を達成できるとは思わないが、私たちにはできるだけ近づく責任がある」と強調。ゲイツ氏は電話会見で、新薬開発など広い分野への投資の有無も目標達成に大きく関わるとして「投資と技術革新」の重要性も訴えた。

 同財団はワシントン大の保健関係のデータの評価を研究する機関と協力し、18分野について調査。例えばSDGsは5歳未満の子どもの避けられる死をなくすとうたうが、報告は実現に向けて取り組んだ場合でも200万人が死亡、取り組みが足りなければ330万人になると予測した。(共同)