Wednesday, September 13, 2017 1:34 PM

朝鮮学校無償化除外は適法 文科相に裁量権逸脱なし

 国が朝鮮学校を高校無償化の適用対象から外したのは違法だとして、東京朝鮮中高級学校高級部の卒業生62人が国に計620万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は13日、「文部科学相の判断に裁量権の逸脱はない」として適法と判断し請求を棄却した。卒業生側は控訴する方針。

 同種の訴訟は全国5カ所で起こされ、初判断となった7月19日の広島地裁判決では学校側が敗訴したが、同28日の大阪地裁判決では勝訴していた。

 田中一彦裁判長は判決理由で、学校と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)との関係から「学校側に支払われる就学支援金が授業料に充てられないとの懸念や、学校運営の適正さに十分な確証を得られない」として対象から外した文科相の判断について「不合理とまでは言えない」と判断した。(共同)