Thursday, September 14, 2017 11:39 AM

初日に40カ国超条約署名も 核禁止、来夏発効視野

 広島、長崎の被爆者の苦難に言及、非人道的な兵器として核兵器を非合法化する「核兵器禁止条約」について、外交筋は13日、ニューヨークの国連本部で条約の署名が始まる20日の初日に「多ければ四十数カ国が署名するだろう」との見通しを示した。

 署名されれば、7月7日の条約採択から2カ月余りで、発効の条件となる50カ国の批准に向け大きく前進することになる。外交筋は確定的ではないとしつつも「年内に署名国は約100カ国に達し、(各国の国内手続きを経て)来年夏ごろに発効する可能性もある」と述べた。

 北朝鮮が水爆とする今月3日の核実験を受け、日本や韓国で米核兵器の国内配備の議論も起きるなど「核の傘」へ依存する声が高まる中、全ての国に核兵器の開発や使用などを禁じる条約に対する国際社会の支持の強さが示されたといえそうだ。(共同)