Thursday, September 14, 2017 11:40 AM

北朝鮮核で圧力最大化 日印、米と安保協力推進

 安倍晋三首相は14日午後(日本時間同)、インド西部グジャラート州のガンディナガルでモディ首相と会談した。北朝鮮の核・ミサイル開発問題を巡り、国連安全保障理事会の制裁決議を完全に履行し、圧力を最大化する必要があるとの認識で一致。中国の海洋進出を念頭に、米国を交えた安保協力の推進や、日本とインドによる防衛装備品開発を巡る協力で合意した。これらの成果を盛り込んだ共同声明を発表した。

 2人の会談は10回目。声明は「自由で開かれ繁栄したインド太平洋」の実現を掲げた。北朝鮮の核・ミサイル開発については「重大かつ現実の脅威」として最も強い言葉で非難するとし、計画放棄を要求した。

 南シナ海での中国の海洋進出を巡っては「航行の自由」の重要性を確認。会談で安倍首相は、米インド両海軍と海上自衛隊による共同訓練「マラバール」実施を踏まえ、安保協力の範囲を陸空に拡大するよう提案した。記者発表でも「強い信頼関係を基礎に、3カ国の連携を強める」と述べた。インドとの防衛装備品開発も進める。(共同)