Friday, September 15, 2017 11:23 AM
医療費14年ぶり減少 16年度概算、41.3兆円
厚生労働省は15日、2016年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた概算の医療費は41兆2865億円で、前年度に比べて1762億円(0.4%)減ったと発表した。減少は02年度以来14年ぶり。高額薬の値下げが要因だが、厚労省は「高齢化や医療の高度化による医療費の増加傾向に変化はない」としている。
1錠で約6万〜約8万円と超高額だったC型肝炎治療薬「ソバルディ」や「ハーボニー」が16年度に約30%値下げとなり、薬価と薬剤師の技術料を合計した調剤費が4.8%減少した。これらの薬が登場した15年度は調剤費が激増し医療費を押し上げており、高額薬の動向が全体を左右する構図が続いている。
医療機関に支払われる診療報酬が、16年4月の改定で0.84%引き下げられたことも影響した。(共同)
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